第45回なんせい鳥羽パールレース帆走指示書 2004.07.16
なんせい第45回鳥羽パールレース帆走指示書
(財)日本セーリング連盟
JSAF外洋東海
JSAF外洋湘南
1 適用規則
IMS部門:
セーリング競技規則(RRS)2001-2004、JSAF外洋レース規則2000、IMSルールおよびレギュレーシ
ョンズ2004、JSAF特別規定2003-2004、実施要項および本帆走指示書とする。
ORCクラブ部門:
セーリング競技規則(RRS)2001-2004、JSAF外洋レース規則2000、ORCクラブルール、JSAF
特別規定2003-2004、実施要項および本帆走指示書とする。
ダブルハンド部門:
セーリング競技規則(RRS)2001-2004、JSAF外洋レース規則2000、ORCクラブルール、JSAF特
別規定2003-2004、実施要項および本帆走指示書とする。
但し、全部門共、本帆走指示書により変更された上記規則の規定は除かれる。
本大会はRRS付則ISAF広告規定20.3カテゴリーAの大会とする。
2 責任の所在
1)艇と乗組員の安全の確保はオーナーの避けられない責任であり、オーナーは、所有艇が十分に艤装さ
れ、かつ、必要な耐航性を保ち、荒天の海にも適した経験豊かなクルーを乗り組ませるようにしなけ
ればならない。
オーナーは、船体、スパー、リギン、セールおよび全ての備品を確実に整備し、また安全備品が適正
に維持格納され、それ等の使用法と置場所を乗組員に熟知させておかなければならない。
2)JSAF特別規定(SR)及びその他のJSAFが定める外洋レースに関わる特別規定の制定、適用
及びこれ等の諸規定に基づく検査の実施によって、オーナーの全面的な責任は免れえるものではない
3)乗組員は、自己の責任に於いて自身の安全を確保し、落水等のないよう努め、かつ、艇と乗組員の安
全の確保に努めなければならない。
乗組員は、荒天の海にも耐え得る精神力と体力を養い、かつ、操艇または作業ができるよう技術を磨
き、また全ての装備および安全備品の使用法と置場所を熟知するよう努めなければならない。
4)何れの艇に乗るか、またレースに参加するか否かは、すべて乗組員の責任のみで決定される。
5)レース艇がスタートするか否か、またレースを続行するか否かは、全て各艇の責任のみで決定される
6)参加艇や乗組員の事故(死亡、障害、沈没、破損等)、および第三者に与えた障害についてはJSA
F並びに主催団体は如何なる責任も負わない。
3 参加資格
IMS部門:
1)IMSの有効なレーティングを所持している艇。アコモデーションノンファイルド艇にはTAの1%
ペナルティを与える。
2)JSAF登録艇であり、艇長はJSAF外洋会員であること。艇長を含む乗員は4名以上で全員JS
AF外洋会員であること。但しオーナー権利(オーナーが乗艇する場合に限る)として非会員2名を
会員扱いとする。
3)艇長を含む乗員の総体重は、有効なレーティング証書に記載されている数値を超えてはならない。
ORCクラブ部門:
1)有効なJSAF・ORCクラブレーティング2004を所持している艇。
2)JSAF登録艇であり、艇長はJSAF外洋会員であること。艇長を含む乗員は4名以上で全員J
SAF外洋会員であること。但しオーナー権利(オーナーが乗艇する場合に限る)として非会員2
名を会員扱いとする。
3)艇長を含む乗員は日本小型船舶検査機構の検査証(船検)の定員を超えてはならない。
ダブルハンド部門:
1)有効なJSAF・ORCクラブレーティング2004を所持している艇。
2)JSAF登録艇であり、艇長を含む乗員は2名で共にJSAF外洋会員であること。
3)いかなる形式の自動操舵装置を使用してもよい。但し、自動操舵装置に電子航法装置を接続して使
用してはならない。又、動力ウインチを使用してはならない。
全部門共通:
1)艇長会議後の安全セミナーに出席した艇。
2)レース期間中、ヨット賠償責任保険に加入している艇。(VOCでも加入可能)
3)JSAF特別規定(SR)に基づき、カテゴリー?以上の確認を済ませ、登録されている艇。
また、SR3.29.1の船舶用無線送受信機は、a)国際VHF又はg)携帯電話を持っていること。
但し、携帯電話は艇のバッテリーから充電でき、その為にデザインされたポリウレタンなどの水密
ケースを備えていること、とする。
4 参加料
IMS、ORCクラブ部門 LOA 10m未満 43,000円
〃 10m以上12m未満 53,000円
〃 12m以上 63,000円
ダブルハンド部門 大きさにかかわらず 一艇 33,000円
5 出艇申告
7月22日(木) 13:00縲怩P4:30(時間厳守)
於:志摩ヨットハーバーレストラン「はまぼう」
・IMS部門の体重チェックは各艇の申告を正とし、レース委員会はインスペクションとしてチェック
する場合がある。
・出艇申告後の乗員変更は書面にて7月23日08:00までにレース委員会に提出すること。
6 提出書類
事前 IMS、ORCクラブ部門:7月10日以降発行のレーティング証書を所持している艇はレー
ティング証書のコピー(JSAF外洋東海の所属艇は不要)を事
前にFAXで提出して下さい。(確認の為)
当日 全部門共通:?出艇申告書(2部)、?会員証のコピー、?賠償責任保険証コピー
(JSAF外洋東海の所属艇は?の事前も可、?は不要)
7 艇長会議
7月22日(木) 15:30縲怩P6:30
於:VOCクラブハウス
8 安全セミナー
7月22日(木) 16:30縲怩P7:00
於:VOCクラブハウス
9 競技者に対する通告
競技者に対する通告は、スタート側(五ヶ所)志摩ヨットハーバーボートハウス前に設置する公式掲
示板により行われる。
スタート側の公式掲示板 最終確認時間 7月23日(金)08:30
フィニッシュ側(江の島)の公式掲示板は、江の島ヨットクラブ内レース本部前に設置する。
電話による問合せも受けつけるが、責任は持たない。
10 インスペクション
レース委員会は、事前(出艇申告受付時から)、事後(各艇のフィニッシュ後30分まで)にインス
ペクション・チェックを行う場合がある。
艇長はインスペクション・チェックに立ち会わなければならない。
11 レースの日程
ダブルハンド部門 7月23日(金)10:00(スタート予定時刻)
IMS、ORCクラブ部門 7月23日(金)10:10(スタート予定時刻)
12 コース
全部門共通 五ヶ所→利島(反時計)→江の島(約180海里)
布施田水道は航行禁止、「神の島」南に停泊するグリーン旗掲揚コミッティボート(投錨していな
い)をポート側に見て通過すること。
公式距離:成績算出の公式距離はレース委員会が決定する。
13 スタート方法およびスタートに関する信号
1)スターティングラインはポートの端の「楓1号ブイ」とスターボードの端の本部船「シャングリラ
V」のオレンジ旗掲揚マストとの間とする。
2)レースは以下によってスタートする。
5分前 予告信号 JSAFクラブ旗 掲揚 音響1声
4分前 準備信号 P旗、I旗 掲揚 音響1声
1分前 I旗 降下 長音1声
0分前 スタート信号 P旗、JSAFクラブ旗 降下 音響1声
最初のスタートからRRS30.1に基づくラウンド・アン・エンドを適用する。
3)スターティングラインは、
ダブルハンド部門:スタート信号20分後に削減する。
IMS、ORCクラブ部門:スタート信号10分後に消滅する。
各部門共、同時刻までにスタートしなかった艇はDNSとする。
4)スタート海面は五ヶ所湾口「楓1号ブイ」(リミットマーク)附近とする。16ページ参照
14.個別のリコール
リコール艇があった場合には、本部船にX旗を掲げ音響信号1声が発せられる。
掲揚の時間は、全てのリコール艇がスターティングライン、又はその延長線のプレスタート・サイド
に完全に入るまで、また規則30.1に従うまで、またはスタート信号後の4分間とする。
15.ゼネラルリコール
スタート信号時にスタートラインのコースサイドにいる艇、もしくは規則30.1の適用を受ける艇を特
定できない場合、またはスタートの手順に誤りがあった場合、レース委員会はゼネラルリコール信号
の第1代表旗を掲揚し、音響信号2声を発する。第1代表旗は次の予告信号1分前に降下する。
ダブルハンド部門のスタートでゼネラル・リコールがあった場合、IMS、ORCクラブ部門のスタ
ート予定時刻は順次10分繰り下げられる。
16.スタートの延期
スタートの延期は、本部艇にAP旗を掲揚し、音響信号2声を発して通告する。
スタート予告信号はAP旗降下1分後とする。
17 フィニッシュ
1)フィニッシング・ラインはポートの端となる黄色円筒形リミットマーク(夜間ブイには白色閃光灯を
設置)とスターボードの端となる本部船(自衛艦すおう980トン)のブルー色旗、ピンク旗及びJSAF
旗EYC旗げた中央マストの間とする。自衛艦「すおう」は錨泊していないこともある。
2)フィニッシュする艇は30分前に国際VHFch74か携帯電話で自艇のセールナンバー、艇名をコミ
ッティーに通告すること。
3)フィニッシュ本部船の予定位置は35°16′30N 139°29′10E
18 タイムリミット
スタート時間にかかわらず、全部門共 7月25日(日)16:00とし、それ以前にフィニッシュ
出来なかった艇はDNFとする。
19 ジュリー
委員長:都築勝利
委 員:周東英卿 長谷川富延 稲葉文則 河内道夫 福島挙人
20 抗議
1)抗議は抗議書に記入し、自艇フィニッシュ後90分以内に、江の島ヨットクラブ内レース本部へ提出
しなければならない。
抗議にかかわる通告は、抗議締切り後出来るだけ早く、江の島ヨットクラブ内レース本部前の公式掲
示板により行う。
2)成績表に対する救済は、7月26日(月)12:00以降は受付けない。
21 失格に代わる罰則
1)外洋レース規則、ISAF並びにJSAFが定める外洋レースにかかわる規則(定)に違反した場合
には、プロテスト委員会の判断により、失格または所要時間に対し5%のタイム・ペナルティを]課
すことができる。
2)RRS29.1およびRRS30.1にかかわる規則違反については、5%のタイム・ペナルティを適
用する。その場合には、レース委員会による当該艇に対する抗議は必要としない。
3)岩礁・大謀網などから離脱する為にエンジンを使用し、RRS42.3(d)に違反した場合には、
プロテスト委員会の判断により、失格または所要時間に対して20%のタイム・ペナルティを課すこ
とができる。(帆走指示書 24-1とは異なる)
但し、軽微な規則違反についてはジュリーの判断により罰則を課さないことがある。
22 視界制限状態時の競技規則の例外
スタート後、視界制限状態時の場合、RRS2章に代わって、海上における衝突予防のための国際規
則ならびに関係国内法が適用される。
23 セール搭載枚数の制限
1)IMS部門:
?メインスルが破損した場合に使用するスペア・メインスルをヨットに搭載することができる。
?スペア・メインスルを使用した場合には、その旨をレース報告書に記載してレース委員会に報告しな
ければならない。
?スペア・メインスルを使用した場合には、その後、破損したメインスルを修理して使用してはならな
い。
2)ORCクラブ部門、ダブルハンド部門:
セール搭載枚数の制限はない。
24 エンジンの使用
1)落水者救助、遭難艇(船舶)救助、対船舶衝突回避、その他かつ切迫した事態に対処するために、エ
ンジンを使用した場合には、その状況(使用した目的・時間・場所等)について、フィニッシュ後レ
ース委員会に速やかに報告しなければならない。
2)投揚錨、排水および充電のためにエンジンを使用することができる。但し、この場合にはプロペラが
回転しないようにしなければならない。
3)スタート5分前以後はエンジンを使用してはならない。但し、スタート信号後5分を経過してもスタ
ーティング・ライン付近に到達することができなかった場合には、同ライン付近まで機走し、または
曳航されることができる。但し、機走し、または曳航された場合には:
(1)帆走に移ってから360度回転した後、スタートしなければならない。360度回転を完了するまでは
レース中の艇を妨害してはならない。
(2)その状況(使用した時間・距離等)についてフィニッシュ後レース委員会に速やかに報告しなけ
ればならない。
25 無線通信等の禁止
無線送受信機は、遭難・緊急・安全の各通信ならびに帆走指示書に定める通信を除き、使用してはな
らない。携帯電話は気象庁・測候所等から海象・気象に関する情報を入手する場合を除き、使用して
はならない。
26 レース旗および部門識別旗
レース参加艇は、JSAF所定のレース旗をスタート5分前からフィニッシュするまで、もしくは棄
権するまでバックスティに、下端がデッキ上1.5m以上になるように掲げること。
レースを棄権した場合には、直ちにレース旗をおろさなければならない。
レース参加艇は、レース旗の直下に出艇申告時に配布される下記の部門識別旗を掲げること。
IMS部門 ピンク旗 ORCクラブ部門 ブルー旗 ダブルハンド部門 グリーン旗
27 レース報告書および航跡図の提出
レース艇は、自艇フィニッシュ後90分以内にレース報告書及び航跡図に必要事項を記入の上、艇長
が署名し、江の島ヨットクラブ内レース本部に提出しなければならない。
ただし、棄権艇は帰港後、上記書類をJSAF外洋東海に提出しなければならない。
航跡図への記入
全部門共通:利島「宮塚山」山頂をMag0°に確認した時刻並びにフィニッシュ時刻
28 レース艇の義務
1)出艇申告をした艇がスタートしない場合には、速やかにその事実をレース委員会に報告しなければな
らない。
2)棄権艇は速やかに棄権の事実をレース委員会に報告しなければならない。
3)上記1)2)の報告を電話、無線による場合には、必ず艇の責任者がこれを行い、第三者による伝言
は避けなければならない。棄権艇は棄権通告後、最寄りの港あるいは母港に入港した後も直ちにレー
ス委員会に報告しなければならない。
4)上記を怠った艇については次回からの参加を拒否することがある。
29 ハンディキャップ
1)方式
IMS部門:?Performance Curve Systemとし、Ocean Race Courseを用いる。
但し、Dynamic Allowanceを用いる。
?Age Allowance(×1)を適用する。
ORCクラブ部門、ダブルハンド部門:?Time-on-Time Systemとし、Corrected Time=TMF×
Elapsed Timeを用いる。
?Age Allowance(×2)を適用する。
2)修正時間は、小数点以下を四捨五入し、秒単位まで算出する。
3)修正時間が同一の場合には、IMS部門はGPHの大きい方の艇を上位とし、ORCクラブ部門、ダ
ブルハンド部門はTMF値の小さい方の艇を上位とする。
30 部門別、クラス別並びに賞
IMS部門:
総合優勝 国土交通大臣杯(持ち廻り)
パールカップ(持ち廻り)
江の島ヨットクラブ会長杯(持ち廻り)
2位 メールエスプリ杯 (持ち廻り)
ファーストホーム賞 バレリーナカップ(持ち廻り)
ORCクラブ部門:
総合優勝 ノルウェーバイキング杯 (持ち廻り)
南勢町長杯 (持ち廻り)
クラス別 A(GPH600未満) 1位 シーラ杯(持ち廻り)
B(GPH600縲鰀639.9) 1位 フィンランドカップ(持ち廻り)
C(GPH640以上) 1位 鳥羽商船高等専門学校杯(持ち廻り)
ファーストホーム賞 藤沢市長杯(持ち廻り)
ダブルハンド部門:
総合優勝 神奈川県知事杯(持ち廻り)
熱海スパマリーナカップ(取りきり)
ファーストホーム賞 ヴィーヴルオーシャンクラブ杯(持ち廻り)
●上記の他にレプリカをIMS部門、ORCクラブ部門、ダブルハンド部門の総合1位縲怩R位及びクラス
別1位縲怩R位、ファーストホームに授与する。
注)エントリーが各部門、各クラス9艇に満たない場合はその参加艇上位30%に当る艇にレプリカを授
与する。 取りきりカップがある場合はレプリカを与えない。
●ORCクラブ部門のクラス別は変更する場合がある。
31 表彰式
日 時 7月25日(日)16:30縲怩P7:30
場 所 江の島ヨットクラブ 2階 レストラン「かい」
32 レース委員会(レース本部)の所在および役員
7月21日(水)09:00まで JSAF外洋東海 TEL 052-971-5835
FAX 052-971-5836
E-mail office@tosc.jp
7月22日(木)09:00から23日(金)14:00まで
直通TEL 090-8073-6990
7月23日(金)14:00から25日(日)18:00まで
江の島ヨットクラブ2F大会議室 TEL 0466-23-1112縲鰀1114
フィニッシュ本部船 自衛艦「すおう」 980トン
TEL 090-8073-6990
7月26日(月)09:00以降 JSAF外洋東海 TEL 052-971-5835
FAX 052-971-5836
E-mail office@tosc.jp
レース委員長 長谷川富延
レース副委員長 稲葉 文則
33 緊急救助体制
各艇からの連絡状況、気象・海象の状況等から遭難の可能性が高いとレース委員会が判断した場合
は、当該艇から申告を受けた緊急連絡先に連絡し、協議のうえ海上保安庁に捜索要請を行うことがあ
る。
34 緊急時における海上保安庁関係機関の連絡先
第四管区海上保安本部 052-661-1611縲鰀4
鳥羽海上保安部 0599-26-4999
鳥羽海上保安部浜島分室 0599-53-0300
第三管区海上保安本部 045-211-0771縲鰀8
〃 (夜間) 045-211-0773
横浜海上保安部 045-641-4999
清水海上保安部 0543-53-4999
御前崎海上保安署 0548-63-4999
下田海上保安部 0558-22-4999
横須賀海上保安部 0468-61-4999
湘南海上保安署 0466-22-4999